長泉寺かやの木

長泉寺かやの木

2011.10.27

遠野遺産第50号

昭和52年12月20日遠野市指定天然記念物

遠野市宮守町上鱒沢13地割77番地

かやの木がある長泉寺は、天正2年(1574)阿曽沼氏の重臣、鱒沢左馬助が創建した。その頃の移入と考えれば凡そ樹齢は400年に及ぶと推定されている。1610年前後に5代目鱒沢広恒の子が「境内にあるかやの木の下で 処刑された」と伝えられている。

この木がこのように長年生存したことは南斜面で日当たりが良く、林床植物にオオバジャノヒゲが生育するなど立地条件に恵まれ、代々の住職が垂れる枝に支柱などをして、丹精を込めて管理した賜であろう。